石鎚山 南尖峰より 天狗岳を望む

石鎚山コンセプトルーム <遥・石鎚リトリート> 誕生。

西日本最高峰の石鎚山は、日本百名山、日本百景とともに、山岳信仰(修験道)の山として知られ、例年「石鎚山のお山開き」の後、石鎚山神社中宮成就社で石鎚山に道後温泉のお湯を奉納しています。石鎚の神様に道後のお湯を堪能していただく「お身ぬぐい」という神事で、道後温泉と霊峰石鎚山は、かねてより深い繋がりをもっています。

このご縁に感謝し、道後を訪れるお客様に、道後温泉に居ながらにして石鎚山の大自然と醍醐味を感じるホテルステイを体験して頂きたい、という思いで、道後温泉ゆかりのアーティストやアメニティーをフィーチャーした、コンセプトルームを創設しました。

四国・愛媛ならではの豊かな地域資源である石鎚山系をイメージしたコンセプトルームが誕生。道後温泉ゆかりのイメージビルダー「隅川雄二」氏による室内装飾、愛媛県出身の版画家「畦地梅太郎」氏の版画や砥部焼、地産地消にこだわったお茶やお菓子と共に石鎚山の大自然の醍醐味を感じるホテルステイをお楽しみください。

- 以下のボタンよりご予約いただけます。 -
クリエイターの紹介

隅川 雄二

愛媛県松山市生まれ、在住。
UP2U(up to you)主宰。
頭の中の見えないイメージを2次元化、あるいは3次元化するイメージビルダー。
テクニカルイラストレーターとして出発し、その後トリックアートや鳥瞰図、モニュメントやオブジェなども手がける。
道後周辺の様子が描かれた「新・道後温泉絵図」や飛鳥乃湯泉塔頂の白鷺モニュメントを制作。道後温泉本館東の振鷺亭に「道後温泉五如団子」を展示中。
とべ動物園内の3Dアートや「サイクリングしまなみ」の一連のポスターなどが最近の作品。

寝室の壁絵

タイトル:「風雲石鎚山天狗岳と鎖場の夢」

西日本最高峰の石鎚山のピーク・標高1,982mの天狗岳とその険しい登山道にある「鎖場」をデフォルメし、断崖絶壁のスリルと頂上からの絶景を表現。

<クリエイターのコメント>

石鎚山にはさまざまな姿がある。
見る場所によってこんなにも違った姿に見える山を他にあまり知らない。
しかしながら、誰もが知っている石鎚山の姿といえば、やはりコレだろう。
石鎚神社奥宮 頂上社から眺める「遥かにそそり立つ天狗岳」だ。
登山者の心に深く刻まれた「御姿」は、おそらく下山した夜に見る「夢」にこんなふうに出てくるはずだ。
その夢には、手のひらに残る鎖場の、冷たい鎖の感触がよみがえってくるはずだ。
鎖をつかんで足場を決めて、一歩一歩よじ登る、石鎚山はほんとうに特別な山だ。

居間の額絵

タイトル:「霊峰 石鎚山及石鎚連峯ヲ北ヨリ遥ニ臨ム 之 繪圖」

道後周辺の様子が描かれた「新・道後温泉絵図」や飛鳥乃湯泉塔頂の白鷺モニュメントを制作。道後温泉本館東の振鷺亭に「道後温泉五如団子」を展示中のイメージビルダー・隅川 雄二 氏が、手がけた石鎚山系の古地図風イラスト。

<クリエイターのコメント>

石鎚山を描いた浮世絵を「廣重」の描いたたくさんの絵の中からやっと見つけ出して
・・・しかしながら、拍子抜けした。
5分で描いたのではないかと思うほどほんとうにあっさりした「繪」だった。
私も描いてみた。
かなりくどい絵になったが、私的には、これはこれで良しとしよう。
石鎚山を愛してやまない登山者たちの目には、どのように映るのだろう。
賛否両論はあるとして、令和の浮世絵のようなもののひとつとして残ればいいなあ。

道後温泉ゆかりのアーティスト作品やアメニティー

高木呉山 水墨画

畦地梅太郎 版画

たぬきまんじゅう

寝室に石鎚山情報の冊子等

石鎚黒茶パック

総支配人より ~石鎚山に登山されるお客様へ~

石鎚国定公園指定、日本百名山、日本百景にも選ばれる豊かな自然を、安全快適に、心置きなく楽しむお手伝いをいたします。 登山計画やコース、装備から、お客様の年齢や季節に応じた楽しみ方をご提案いたします。 どうぞ、お気軽にご相談ください。

思い返せは、私が石鎚山に通い始めたのは2006年48歳のころでした。当時、私は腰痛や頸椎痛に悩まされ、しばしば整形外科に通院していました。10月8日、その日は調子が良かったので面河から石鎚スカイラインを経由し、瓶ヶ森林道線を西条に降りて帰る計画でドライブに出かけました。石鎚スカイライン終点の土小屋の駐車場は…

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石鎚山コンセプトルーム<遥・石鎚リトリート>誕生に寄せて
「石鎚山との出会い」

石鎚山担当コンシェルジュ

時間 13:00~18:00
電話 089-945-5911

2023年 春

石鎚山コンセプトルーム<遥・石鎚リトリート>誕生に寄せて
「石鎚山との出会い」

ホテル古湧園遥 専務取締役総支配人
新山ニイヤマ 輝洋テルヒロ

初めての登山

思い返せは、私が石鎚山に通い始めたのは2006年48歳のころでした。当時、私は腰痛や頸椎痛に悩まされ、しばしば整形外科に通院していました。10月8日、その日は調子が良かったので面河から石鎚スカイラインを経由し、瓶ヶ森林道線を西条に降りて帰る計画でドライブに出かけました。石鎚スカイライン終点の土小屋の駐車場は登山客の車でいっぱいでした。

私はそのとき気軽な気持ちで、石鎚山に登ってみようと思い、ジャケット一枚を羽織り、スポーツシューズの軽装で頂上を目指しました。もちろん初めての登山です。10月連休、石鎚山はちょうど紅葉の時期にあたり、多くの登山客で賑わっていました。すれ違う登山客と「こんにちはこんにちは」とあいさつを交わしながら、新鮮な木の香りのする空気を肺の奥まで吸い込みながら、黄金に燃えるような紅葉を透る光を浴び、整備された登山道をひたすら頂上をめざしました。
好天に恵まれ、山頂では周辺の山々、瓶ヶ森、二の森、堂が森、遥か彼方の山並み、瀬戸内海、しまなみ、松山平野まで眺望できました。疲れも忘れて、自然の雄大な風景と頂上に到達した達成感で感激したのを覚えています。

すっかり石鎚山に魅了され松山に戻った私は、早速、アウトドアショップで登山用品を大人買いしました。登山靴、スパッツ、ウエアー、ステッキ、バックバック、バナー、手袋、等です。登山中にすれ違った登山客のカラフルでおしゃれな格好を思い起こし、大金をはたいて登山道具一式をそろえたのでした。

それからは休みが来るのが待ち遠しいくらい山に通いました。格好だけはいっぱしの登山愛好家です。新鮮な空気、壮大な風景、調和のとれた自然の美を堪能しました。健康維持と体力増強も兼ね、いろいろなコースを登り、四季折々の風景を楽しみました。

冬の石鎚

冬場は西条側の西之川からロープウェイを使い成就社コースで天狗岳をめざしました。初めての冬山挑戦の時、アウトドア・ショップの方にアドバイスをもらい、天気の良い日曜日の2番手で踏み跡をたどって登れば良い。12本歯のアイゼンとピッケルを購入し(今考えると完全にオーバースペック)ついに正月明けに挑戦しました。その日は高気圧のはりだした晴天の日で私以外に数人の登山客がいてアドバイスどおり彼らの後を追うことで初心者にもかかわらず思ったより楽に天狗岳に登頂することができました。美しい白銀の世界と真っ青な空のコントラスト、いままで見たこともない景色でした。

下山後、西之川の京屋旅館の温泉に入浴しました。何という快楽、私にとってそれまで経験したことのない無いような、充実した休日でした。余談ですが、成就社コースは一度谷にに降り標高差700㍍あまりを急登しなければなりません。従って下山は最後の最後に登りが待ち受けている、修行の道と言われる所以です。土小屋コースと比較すると感覚的には倍のしんどさに感じます。

登山コースの紹介

ところで、私の最も好きなコースは面河道コース(標高差1,200㍍)です。渓泉亭脇の駐車場に車を止め、面河川沿いの遊歩道を奥に進み、巨木生い茂る自然林のなか2時間の急登を経て面河山の尾根にとりつき、天狗岳を裏から見ながらブナ林をぬけ愛大小屋をへて、熊笹の斜面をトラバース(斜面を横方向に横断)する。登り4時間半あまりのコースだが変化に富んだ景色が楽しめるコースです。

最も辛い山行は、石鎚スカイライン八合目あたりの長尾根展望所に車を止め、少し行ったカーブミラーのところから谷に降り、七釜のある広場をぬけ、渓流沿いを左岸右岸と渡渉しご来光の滝を経由して尾根を上り詰め面河道の愛大小屋手前に合流し、天狗岳からは引き返さず南尖峰より東陵を降り土小屋コースに合流し、土小屋から石鎚スカイラインを歩いて長尾根展望所に戻る、というもの。途中、東陵で両臀部がひき付けをおこし動けなくなり、日も陰りはじめて、「うわっ遭難か」と途方に暮れたが、持参していたスポーツゼリーとスポーツドリンクを飲み塩飴をなめすわっていると、ひき付けが治り、不思議に動けるようになり、無事下山出来たのでした。

私は遅い山デビューでしたが10年以上、毎年10回くらいは石鎚山に通いました。初詣は石鎚神社頂上社、あけぼのツツジが咲く五月、7月の御山開き、10月は秋の紅葉、年末の山納めは必ず石鎚山に詣でると決めてました。山行のおかげか、以前悩まされた頸椎痛は全くなくなりました。病気知らずでこのように健康でいられるのは石鎚山のおかげだと思っています。64歳の今、以前のような体力は無く、もっぱら土小屋コース(標高差490㍍)で登山しています。これからも年4回くらいは御山(石鎚山)に登りたいと思います。

石鎚山と道後温泉

例年「石鎚山のお山開き」の後、石鎚山神社中宮成就社で石鎚山に道後温泉のお湯を奉納しています。石鎚の神様に道後のお湯を堪能していただく「お身ぬぐい」という神事で、道後温泉と霊峰石鎚山は、かねてより深い繋がりをもっています。

石鎚周辺情報


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